家を建てるのに必要なお金には何がある? <注文住宅編>
「家を建てるのにどれくらいかかるのかな」
人生において最も高い買い物の1つにあたる家ですが、家本体以外にも諸費用がかかるのをご存じですか。
今回は家を建てるためにかかるお金についてご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
Contents
□家を建てるために必要なお金とは?
家を建てる際にどのような費用がかかってくるのでしょうか。
以下で家を建てる時にかかるお金、建てた後にかかるお金についてそれぞれ解説します。
*購入時にかかるお金について
家を建てる時にかかるお金は、大きく「土地取得費」・「建築費」・「諸費用」に分けられます。
「土地取得費」 は文字通り土地を購入する代金で、
・土地本体価格
・不動産仲介手数料(土地価格の3%+α)
・登記費用
となります。
注意すべきは既存の建物がある土地や、
古井擁壁がある場合などです。
土地本体は安くても、建物の解体費・擁壁の修繕費など思いがけなく
大きな出費となるケースがあります。
また、
・印紙税
・不動産取得税
・固定資産税・都市計画税
などの各種税金がかかることも忘れてはいけないポイントです。
「建築費」 は家を建て、敷地を整備するために必要な費用です。
これは大きく
・建物本体費用
・土地整備費(地盤調査費・地盤補強費・外構・庭)
・付帯工事費(エアコン・カーテン・家具など)
に分けられます。
【建築本体費用】には建築に伴う各種工事の材料費・施工費、
つまり、木材費・大工手間・屋根工事・外壁工事・板金工事・内装工事・電気工事・設備工事・仮設工事など
建物本体に係る工事費が含まれます。
ただし、建築会社さんによって本体費用に含まれるもの含まれないものの設定が違いますので注意が必要です。
できるだけ全体の費用を把握するようにするとよいでしょう。
【土地整備費】はその土地に建物が建てられるようにする工事、
及び敷地の建物以外の部分を整備する費用が含まれます。
地盤調査は地盤の硬さを調べるもので、強度が足りなければ地盤補強が必要になります。
地盤補強には地盤改良・鋼製杭・木製杭・EPS置換広報など様々な工法がありますが、
土地の状況により適した工法があり、工法により工事価格も変化します。
また外構工事・造園工事は外部を楽しむ豊かな暮らしに欠かせない要素であり、
コロナ以降、より求められるようになっています。
土地が大きければ大きいほど土地整備費が大きくなることを心得ておいてください。
もう一つが【付帯工事費】です。
建物の箱だけができても生活はできませんよね。
やはりテーブルや椅子、ベッドといった置き家具、
夏冬のためのエアコン、
窓をおおうカーテンなどはどうしても必要になってきます。
ひとつひとつは建物と比べると小さな価格ですが、
全部集めるとなかなか大きなボリュームになるものです。
あらかじめ予算として見込んでおくと後で困ることがありません。
場合によっては家電の費用も見込んでおく方がいいかもしれません。
最後に「諸費用」です。
住宅購入にかかる諸費用には、ローンや登記費用など様々な初期費用があり、意外と大きなコストになります。
多くはローン契約にかかるものですので、現金で考えられている方にはぐっと小さくなります。
ローンに関係なくかかるものとして、
・登記費用
・印紙税
・取得税
・火災保険費用
・水道負担金
・引っ越し費用
などがあります。
建て替えの場合には仮住まいの家賃なども必要になるので気をつけましょう。
火災保険費用は省令準耐火などの仕様によって軽減できるので建築会社さんに相談してみるとよいかもしれません。
続いてローン契約にかかるお金は以下になります。
・ローン保証料
・融資手数料
・つなぎ融資費用
上記は金融機関さんによって設定がまちまちになっています。
ですのでトータルの支払金額によって判断するとよいと思います。
*購入後にかかるお金について
購入後にかかるお金にはローンの返済と住まいの維持・管理にかかる費用があります。
住宅ローンの返済は、家を購入してから返済まで毎月支払い続けることになります。
ちなみに返済期間は大体35年が最長と言われています。
このように、長期に渡って安定して返済をしていくには、今から家計管理をしっかり行うことが大切です。
住まいの維持や管理費用については、特にマンションを買う場合は毎月必要になります。
全ての物件にかかる諸費用は「固定資産税・都市計画税」です。
これはマイホームなど所有する不動産にかかる市町村税のことです。
毎月1月1日時点の所有者を対象に4月から6月ごろに通知されます。
そして、マンションにかかる諸費用として管理費、修繕積立金、駐車場代などが挙げられます。
管理費はマンションの共用部分の掃除や設備管理、官営会社への支払いに充てられます。
修繕積立金は大規模修繕に向けて毎月積み立てておくお金です。
駐車場代は契約する場合など状況によって発生してきます。
ここまで聞くと購入後、マンションは一戸建てよりお金がかかると思われた方もいらっしゃるでしょう。
しかし、一戸建てだからといって費用が安く済むとは限りません。
マンションのように管理や修繕に必要なお金を定期的に払う必要はないですが、長い目で見れば修繕費がかかります。
そのため、10年から15年ほどの期間でリフォームが行えるように、購入後から資金を備えておくことが大切です。
□予算について知っておきたいポイントについて解説!
建築費にかけられる予算によって家のクオリティは変わってきます。
予算が潤沢にあったとすれば、かけた分だけ希望は叶えられるかもしれません。
しかし現実的には予算はある程度限られてくるでしょう。
そのため、その中でどこに予算を投じるのかといった選択が必要になります。
どこにお金をかけたいかは、個人の価値観や希望によって異なります。
以下では3つのこだわりに合わせポイントを解説します。
1つ目は、立地にこだわりたいケースです。
最寄り駅や路線、駅からの距離にこだわって家づくりをしたい場合は、土地購入に対する予算配分が多くなるでしょう。
そうすれば、建築費を削減する必要が出てくることは念頭においておきましょう。
2つ目は、内外装にこだわりたいケースです。
住宅を購入する際は、自分の思い描いていた家を手に入れることが目的でしょう。
そうなれば、建築費の予算は多めに確保する必要があります。
したがって、立地で妥協できる範囲を考えておくと良いでしょう。
3つ目は、とにかく費用を抑えたいケースです。
費用を抑えつつ満足の家づくりを実現させるためには、理想と予算のバランスが重要になります。
家の大きさや形、土地の価格、間取り、設備のグレードなど節約できるポイントはたくさんあります。
しかし、家の根本にかかわる性能や強度など、住み心地に影響する部分まで変えてしまうと、かえって後悔することがあるため注意が必要です。
以上のように注文住宅の魅力は、自分の希望を叶えられる点にありますが、全て叶うとは限りません。
予算を曖昧にしたまま希望ばかりを伝えると、あっという間に予算を超えてしまいます。
まずは理想の暮らし方や予算感を考え、設計士さん・建築屋さんと相談し、きちんとした資金計画をたてることが大切ですね。
□まとめ
家を建てるためにかかるお金についてご紹介しました。
家づくりを成功させる秘訣は、
限られた予算の中で、「何にお金をかけるか=何を大切にするか」を決めることです。
今回の記事を参考に、優先順位をつけながら失敗しない予算計画を立ててくださいね。
家づくりをお考えの方は当社までお気軽にご相談ください。