手描きと、AI

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いまはやり?の生成AI。
そろそろ触ってみないと時代に置いていかれるかなと心配になり、ちょっとだけ触ってみました。
いや、これかなりすごいですね。

僕のあまりうまいとは言えない手描きのパースから、あっという間にCGをつくってくれました。

 

 

こちらの手描きパースが、

 

 

こんなCGに早変わり!

 

細かい所や質感的にはちょっと違う所もありますが、それでもほぼほぼリアルに再現してくれています!

イメージを共有するには十分過ぎるくらいですね。

これまで同じようなイメージをつくるには、3Dソフトでコツコツ細部をいじったりして調整が必要でしたが、こちらは「手描きパースをCGに変換してください」の1文の指示だけで実現されます。

さらに「テーブルの周りにマルニ木工のHIROSHIMAチェアを4脚足してください」と指示すると、、、

 

 

この通り、椅子もしっかり描いてくれます。いやはや、これはすごい。

よく見ると椅子が5脚になっているのは愛嬌でしょうか(笑)

 

でもよく考えると、実はこれ、3Dソフトとやっていることは一緒。

「椅子のオブジェクトを配置する」という行為をキーボードとマウスではなく、「言葉」で行っているだけ。

ここで凄いことは、「HIROSHIMAチェア」という言葉だけで、それっぽいオブジェクトを自動でつくってくれていること。

普通の3Dソフトであれば、「HIROSHIMAチェア」のオブジェクトをどこから探してきたり、自分でつくったりとけっこうな手間がかかるんです。

このスピード感と再現性、いわゆる「タイパ」にはさすがに驚きました。

 

色々試してみると、元となる手描きのパースが詳細で正確であるほど、CGパースも精度が上がるようです。

こちらのCGは1枚目のものと違って、窓が青一色に塗られていて、箱っぽいですよね。

この元となった手描きパースがこちらです。

 

確かに、元のパースでも窓が一色に塗られていて、外の植栽などが描かれていません。

ある意味、忠実に再現してくれているんですね。

逆に、緑や素材をきちんと書いていると、


こんな風に、しっかりとイメージをつくってくれます。

影の感じもいい雰囲気ですね。

 

このような「手描きパース」→「CG」に変換する作業においては、「手描きパース」が「指示書」になるということですね。

「指示書」がしっかりしているほど、出来上がってくる成果物もきちんとしたものになる。

これは人間同士の普段の仕事と一緒ですね。

 

「CGパース」がこれだけ簡単につくれると、頼りたくなってしまいますが、やはり手描きには手描きの味と雰囲気があります。

CGではよりリアルに感じることができるのですが、どうも「キレイすぎる」ように感じてしまいます。

シミ一点ないというか、現実よりもキレイというか、そんな感じです(笑)

 

かつてCGが出始めたころ、建築家・ジャン・ヌーベル氏の「国立ソフィア王妃芸術センター」のコンペに出されたCGがめちゃくちゃカッコよく、衝撃を受けましたが(ネットで探してみましたが見つけることができませんでした)、完成した実物はCGで表現されていた美しい曲面がガタガタの角ばったものになっており、がっかりしたのを憶えています。

CGも良し悪しで、期待度があんまり高まってもまずいかなと(笑)

 

しかし、生成AI の進歩は目覚ましいですし、近い将来、手描きのパースもいらず、条件のインプットだけで、完璧なCGをゼロからつくってくれるようになるかもしれません。

そうなると、やはりAIに対し、指示をいかに上手にすることができるかが、情報共有の精度を決めることになりそうです。

でも、これもやっぱり人間同士の場合と一緒。部下や協力者にどれだけ的確な指示を出せるかと同じ。

結局、やること、考えることはあまり変わらないのかもしれませんね。

どちらにしてもAIはこれから必ず使いこなしていかなければならないもの。

上手に付き合っていきたいものです。

 

 

※ちなみに上記の2枚の「手描きパース」を組み合わせて欲しいと指示すると、、、

 

 

なんか気持ちよさそうな空間があらわれました!これ、元ネタより良さそうな感じ。。。

AI革命はもうすぐそばまで来ていますね!

 

 

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