運賃と【地産地消】、そして風景へ

今日は「家づくり百貨」のインスタライブに参加してきました。
僕の出番は後半で、「あすなろ建築工房」の関尾さん、「菊池組」の菊池さんとご一緒させてもらいました。
まずは近年のコスト高の話に始まり、運賃上昇の話に。
この四月からの働き方改革を受けて、ドライバーさんの休憩時間や走行可能時間などが正常化されてきています。
それにより、今までよりも運送に時間がかかったり、経費がかかるようになったためでしょう、運賃も徐々に無視できない金額になってきています。
しかし、これまでのコストがドライバーさんの負荷の上に成り立っていたと考えると、やむを得ない値上がりと言えると思います。
そんな中、「ユダ木工」さんの話に。
ユダ木工さんは広島で「木製断熱玄関扉」をつくっている木工メーカーさん。
【レモンの家の会】にもご参加いただいていますし、うちでもよく採用させていただいています。
「家づくり百貨」でも大勢の工務店さんがユダ木工さんの玄関扉を採用されており、青森の「菊池組」さんでは運賃がかなりかかるとのこと。
これはどうしても遠距離になってしまうのでしょうがないですよね。
そう考えるとすぐ近くにこんなメーカーさんがいてくれるのはとってもありがたいことですね。
↓「ユダ木工さん」の玄関扉を使わせていただいた事例
これからはドンドン輸送コストが大きくなっていくのはほぼ間違いないと思います。
ですので、これまで以上に、【地産地消】の考え方が大切になってきそうです。
もともと、住宅なんかは、自分家の裏山から切ってきた木と土を使って建てていたくらい、【地産地消】の見本のようなものです。
さすがに裏山からとはいきませんが、近くの産地から【木材】を仕入れたり、近くでつくられた【玄関扉】を使ったりと、身近にあるものを見直して使っていく流れを進めていくべきだと思います。
それにより、地域の特色がより色濃く家づくりにも表れ、それこそ【地域の風景】みたいなものも生まれてくるのではないでしょうか。
僕たちの仕事は1軒1軒の小さな住宅ですが、ひとつひとつを地域にふさわしい姿に整えていき、それらが少しずつ増えていくことで、子どもたちの原風景となる、魅力的な【地域の風景】が出来上がっていけばと考えています。