美しいモノには理由(ワケ)がある  -FRITZ HANSEN PKシリーズ-

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こんにちは。
HAND-WORK HOUSE|田村建設
代表の田村です。

昨日、そごうの2階で開催されている「ポール・ケアホルム展」へ行ってきました。
ポール・ケアホルム氏はフリッツハンセンの「PKシリーズ」で知られる、デンマークの家具デザイナーです。
ちょうど「セブンチェア」で知られている「アルネ・ヤコブセン」と同じ時代の方だそうです。

僕は夕方に寄らせてもらったのですが、夕方は来客が少ないそうで、担当の方に丁寧に解説をしていただきました。

 

 

 

 

 

 

上から、

「PK31」
「PK20」
「PK25」
「PK91」

 

どの家具も本当に「美しい」という表現がぴったりの佇まい。
スチールやステンレスの素材感が空気をシンとさせるような切れるような美しさでした。
久しぶりに鳥肌が立つような美しさを体感しました。

 

その美しさは徹底した細部へのこだわりと職人さんの超絶技法で生まれています。

 

 

 

こちらはサイドテーブルの骨組みです。
ステンレスの角棒が溶接してあるのですが3本の棒が1本に対して他の2本がくっついている。
というのではなく、3本が互いに卍のように組合せて溶接してあります。

とんでもない加工です。さすがにおったまげました!

 

上に載せているおりたたみスツール「PK91」の加工も凄い。
ひねられたステンレスの脚部が美しい曲線を描いていますが、折りたたむとこの曲線がぴったりと重なります。
ここがうまく納まるために、2本の足の角度は0.数度変えてあるそうです。。。

 

 

やはり、美しいモノには理由(工夫)があります
ポール・ケアホルムの徹底した美意識と、ディテールへのアイデアと工夫、そして職人さんの技術がひとつとなってこの美しい逸品が生まれているんですね。

 

 

お家の中も実は一緒。(ちょっとおこがましいですが)
僕たちが一生懸命考えたことを大工さんたち職人さんが実現してくれている。

お家の中の気に入っている場所や、お気に入りの家具がありましたら、どんな工夫が詰まってるのかな。と、ちょっとそんな目で見てみて下さいね。

 

 

おまけ

ちなみに、上に載っている「PK25」は70年前ポール・ケアホルムが卒業制作でつくったという椅子。
ステンレスの一枚板に切れ目を入れて折り曲げたような有機的なデザイン。
当時、これを見た審査員はとんでもない衝撃を受けたそうです。

どの椅子も目が飛び出るようなお値段ですが、一生に1脚くらいは家に置いてみたいものですね。

 

 

 

 

 

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