イベント報告 手仕事体験
「手仕事体験 造作家具をつくろう!」 のイベントを1/18(土)に行いました。
今回参加されたのはTさん。本棚をつくりたいとのご希望でした。小さなお子さんがいらっしゃるということで、
①本をしっかり入れられる
②ベンチを兼ねる
③のちのち机としても使えるように
という3つの要望から本棚のつくりを考えました。
あれこれ考えて出来た図面がこちら。
人が座れるように天板は30mmの板材を使い、幅はゆったり75㎝、下の板は取り外しができるようL金具で取り付けることにしました。
手順としてまずは各パーツをつくり、それからパーツを組み立てていきます。
材料に鉛筆で印をつけ、材料を丸のこ(電動のノコギリ)で切ってサイズを整えます。切り間違いもありましたが、それもご愛敬。パーツがそろったらビスで部材を組み立てていきます。最初は電動ドライバーの感覚に慣れなかったTさんも最後にはずいぶんスムーズにビスを留めていました。どれもこれもひと手間かかる慎重さが求められる作業。「めんどくさがったらダメじゃのう」とTさん。がっしりとした箱が出来上がりました。
もうひと手間かけて仕上げまで。使用したラワンランバーという材料は集成材の材料なので、小口(端っこ)に材料の断面が見えてしまい美しくありません。ここに小口テープというお化粧をしてあげ、さらに表面の保護のため塗装も行いました。小さなお子さんが使うことを考え、なめても大丈夫という植物性の自然塗料(リボス)を使っています。透明な塗料ですが、木の表面が濡れたような色になり、よい風合いが出てきます。
「俺でもこんなしっかりしたのがつくれた」と喜んでいただいたTさん。切った材料を前に「かわいいのう、かわいいのう」とおっしゃっていたのが印象的でした。自分の手を動かしてつくったものは愛着がわくものです。これも手仕事の生む効果のひとつだと思います。
Tさん、ご参加ありがとうごさいました。本棚をしっかり可愛がってやってくださいね!