インナーバルコニーの魅力

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インナーバルコニーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?名前のとおり部屋の中になるバルコニー的な場所です。部屋の中にあることで雨が入らないことが、バルコニーとの一番の違いです。

陽当たりが良く、おひさまを楽しむことができる場所につくられることが多く、観葉植物を育てたり、洗濯を干したり、椅子を置いてひとやすみしたり。色々な使い方のできるフレキシブルな場所です。使い方によってはサンルームと呼ばれることもありますね。

ここでは、インナーバルコニーの魅力について紹介したいと思います。

Contents

□インナーバルコニーの特徴

インナーバルコニーはLDKや個室とある程度区切られた独立した+αの空間であることが多いです。
大きな開口を設けることで、「開放感がある」、「屋根がある半外部的空間」となります。
隣接する部屋との境に引き戸を設けることで、「部屋を拡張して利用できる」のが特徴です。
外部と部屋との間にインナーバルコニーをかませることで、外部からの視線を柔らかく遮るなどの効果もあります。
光をとりいれながらプライバシー性を高める手法としても有効です。

街中の密集地など、外部のバルコニーが建ぺい率の関係や防犯上の問題から難しい場合にも、干渉空間として有効です。

上の写真はLDKに隣接してインナーバルコニーを設けた事例です。
たっぷりの光を取り込みながら、外部からの干渉空間としても機能しています。
間の間仕切り戸をあけることで、リビングを拡張して使うことができます。
来客の多い時などには活躍しているそうです。

 

夜もまた違った雰囲気で使えるのも魅力のひとつです。
ここでは照明を絞ることで、明るいLDKとまた違う、落ち着いた雰囲気の居場所となっています。
子供が寝た後、ここで軽くお酒を飲むのも気持ちよさそうです。

 

□インナーバルコニーのバリエーション

インナーバルコニーを紹介してきましたが、実は誰もが一度はインナーバルコニーを経験しているはずなんです。
よーく思い出してみてください。
外と部屋の間にあって、陽が入って、障子で仕切られている、、、そう「縁側」です。
言葉は違いますが、縁側こそ日本古来からあるインナーバルコニーなんですね。
上であげたインナーバルコニーの使い方に加え、ご近所さんとの井戸端会議の場所だったり、野菜や布団を干す場所だったり。
より様々な使い方をされる場所でした。
暖かい季節にここに干された布団の上でうたた寝するのは、本当に気持ち良いですよね。

 

もうひとつのインナーバルコニーのバリエーションが、「土間」です。
より外部とのつながりを重視して、主に1階に設けられることが多いです。
外よりの半外部として、靴のまま使える場所が欲しい場合に向いています。
庭とつなげて使いたい場合や、自転車等の土の付いてくるものを置いたりメンテナンスしたりする場合が最適です。

下の写真のケースでは、ワンちゃんの居場所として土間のインナーバルコニーを設けました。
間仕切りはなく、ワンちゃんが同じ空間で一緒に生活できるようになっています。
今は奥にケージが置かれ、土間はワンちゃんの出入り口兼、涼み場所を兼ねています。

 

 

□まとめ

インナーバルコニー、いかがだったでしょうか。
小さなスペースでも、生活空間に奥行きを与えてくれるイメージが伝わりましたでしょうか。

外とも中ともつながれるフレキシブルな使い方のできる場所、それがインナーバルコニーです。
まだまだ色んな使い方のアイデアが出てきそうです。そこが大きな魅力ですね。

街中に住まいを検討されている方、ペットのいらっしゃる方、和風の住まいを望まれている方。
インナーバルコニーもぜひ考えてみて下さいね。

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