野球の監督、住宅のまとめ役
こんにちは。
HAND-WORK HOUSE|田村建設
代表の田村です。
昨日プライムビデオでWBC~憧れを捨てた侍たち~を視聴しました。
いや~、面白かった。本番もテレビにかじりついていましたが、舞台裏もホント興味深かったですね。
特に選手選考の時の栗山監督の熱意、目指す目標に対する妥協のなさにプロフェッショナルを感じました。
あたらめて、感動を与えてくれた侍ジャパンに感謝です!
建築の世界にも通じるものがあります。
野球では、投手、野手、それぞれ一流の選手が集まって一つのチームをつくります。
建築でいうなら、大工、左官、電気、設備、内装、などやはりそれぞれのプロフェッショナルが集まってひとつの建物をつくり上げていきます。
それを束ねるのが、野球なら「監督」。建築なら「まとめ役」、住宅でいうと設計事務所や工務店でしょうか。
技術に自信のある選手、職人はこだわりもプライドもあり一筋縄ではいきません。
彼らと上手にコミュニケーションをとり、力を発揮させていかなければなりません。
スポーツでもそうですが、選手・職人のモチベーションは仕事の出来に大きく左右します。
ただお金を稼ぐために無難に仕事をこなすのと、いい結果を出そう、いいモノをつくろうという気持ちで取り組むのでは当然差ができてきますよね。
そういう意味では監督も、まとめ役もいいモチベーターであることが重要なのかもしれません。
選手が大きなモチベーションを得られるのは、やはり大舞台というのがありますよね。
日本代表の選手たちも、WBCの大舞台では、ひときわモチベーションが上がったはずです。
建築においてはきっと、これは【面白い仕事】にあたるのではないかと思っています。
なんでもない、ただ建材を組み上げるだけの仕事では、職人のモチベーションはなかなか上がりません。
難しいけれど技術をフルに発揮できるような挑戦しがいのある仕事、特別な素材を手にする瞬間、完成形の美しさや良さがはっきりと見える時。
そんな仕事を前にすると職人さんたちはいやがおうでもモチベーションが上がっていきます。
それは、みんな『モノづくりのプロフェッショナル』だからです。
僕たちの仕事は、職人=つくり手に【面白い仕事】を届けることも大事なその一つなんですね。
だからいつも、よりよいモノを発想できるよう、勉強を続けているんですね。
住宅建築にはもう一人【住まい手】という大きな存在がいます。
野球でいうとオーナー?でしょうか。
「まとめ役」は住まい手にとってこそプロフェッショナルである必要があります。
その要望から理想となる住まいのあり方を提案し、実物としてつくり上げていかなくてはいけません。
その中には設計・構造・温熱・工程・コスト・安全・施工精度、、、たくさんの要素があります。
それらをクリアしながら、「住まい手」にとっての【満足いく住まい】を、「つくり手」にとっての【面白い仕事】を生み出していく。
いや~、野球の監督も大変ですが、住宅のまとめ役もホント大変です。
だけど住まいが完成した時、お客さんの嬉しそうな笑顔や、職人の満足そうな微笑を見るとホントに大きな満足感を感じます。
『自分も住まい手も職人も、みんなが喜ぶ三方良し!』