高気密・高断熱住宅にした方が良い?メリットやデメリットについて解説します!

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暮らしの快適さを大きく左右する要素として、「気密性」や「断熱性」が挙げられます。
それらを高いレベルで実現した「高気密・高熱断熱住宅」というものがありますが、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。
今回の記事では、高気密・高断熱住宅のメリットだけでなく、デメリットについても解説します。

Contents

□高気密・高断熱住宅の定義とは?

ここでは、一般的な住宅と高気密・高断熱住宅の違いから、どのように定義されているのかを解説していきます。
高気密・高断熱住宅とは、壁や床、天井などに断熱材を使用し、高い気密性と断熱性を実現した住まいのことをいいます。

この住宅の基本となる「気密」と「断熱」について、少し説明します。
「気密」とは、家の隙間をできる限り無くし、家の中の空気と外の空気が混じらないようにすることです。
「断熱」とは、断熱材を壁や床などに充填、あるいは外側から覆うことで家の中と外の環境を分け、熱の伝わりを少なくすることです。

一般的には、省エネルギー基準を超える気密・断熱レベルを満たしているかどうかが、高気密・高断熱住宅の1つの目安となります。
また、国が定めている住宅性能表示の項目の1つである「温熱・エネルギー消費量に関すること」における「断熱等性能等級」というものがあります。
この次世代省エネルギー基準をクリアすることが、最高ランクである「等級4」に値します。
また、もう一つ上の性能基準としてHEAT20(ヒート20)という指標があります。
こちらは無暖房時の室内温度を基準としてG1,G2、G3というグレードが定められています。

□高気密・高断熱住宅のメリットは?

ここまでは、高気密・高断熱住宅の定義について解説しました。
では、この住宅は私たちの生活にどのような恩恵を与えてくれるのでしょうか。
ここからは、高気密・高断熱住宅の3つのメリットや、その必要性について解説していきます。

1つ目は、省エネです。

高気密・高断熱であることは、少ないエネルギーでも過ごしやすい空間をつくれるため、省エネに貢献します。
省エネとは、石油や石炭、天然ガスなどの限りある資源の枯渇を防ぎ、二酸化炭素濃度の上昇を抑えるために、効率的にエネルギーを使うことを指します。
再生可能エネルギーをうまく使用して生活することをはじめとして、冷暖房や照明などのエネルギー消費量を減らすことも省エネにつながるでしょう。

加えて、高気密・高断熱による省エネ効果は、日々の光熱費削減にもつながります。
地球環境に優しいだけでなく、省エネには家計にも良い影響をもたらすのです。

2つ目は、温度差の少ない暮らしです。
高気密・高断熱住宅は、外部からの温度の影響が小さくなり、冷暖房機器の効きが良くなります。
そのため、部屋の上下での温度差が少なく、開放的な間取りとすることですべての部屋の温度を一定に保てるメリットがあります。

人間は、寒暖差を感じると自律神経系の働きが過剰に働き、ストレスや疲労が蓄積してしまう傾向にあります。
部屋の温度を一定に保つことで、部屋ごとの寒暖差による体調不良を予防できるのです。
また、急な温度差によって心臓や血管の疾患が起きるヒートショック予防にもなります。
特に高齢の方と一緒に暮らしている場合は、温度差のない暮らしによって心配も少なくできるでしょう。

3つ目は、結露を防止できることです。
高気密・高断熱であることは、結露の防止にも大きな効果があります。
結露が発生する原因として、壁や木材の見えない隙間から外気が侵入することが挙げられます。
しかし、住宅の気密性を上げることにより、外気の侵入を防ぐことができます。

結露を抑止することは、カビの発生や木材の腐食を抑止することにもつながります。
結露を防ぐことが、家族の健康を守り、家の耐久性を上げることにもつながるんですね。

□高気密・高断熱住宅のデメリットは?

高気密・高断熱住宅には、ご紹介した通りたくさんのメリットがありますが、その一方でデメリットも存在します。
メリットに続いて、ここからはデメリットについて解説していきます。

1つ目は、建設コストがかかることです。
一般的な住宅と比較すると、どうしても建設コストは高くなる傾向にあります。
高気密・高断熱住宅では、断熱材や気密テープ、断熱性能の高い窓などの建築資材や設備を導入します。
また断熱工事はきちんとした施工力がなければきちんとした性能を発揮することができないので、施工手間も大きくなってしまいます。

しかし、ご紹介した通り光熱費が下がり、ランニングコストが小さくなるので、長く住むことによりトータルコストでは安くなることが多いです。
快適性も含め、総合的に判断した上で、検討されると良いでしょう。

2つ目は、冷暖房に制限がかかる可能性があることです。
例えば、石油ストーブは燃焼に使った排気を室内に放出して温める仕組みですが、一酸化炭素が発生する危険があります。
そのため、高気密・高断熱住宅においての使用はすすめられていません。
エアコンを基本的な冷暖房器具として考えるべきでしょう。

□まとめ

今回は、高気密・高断熱住宅のメリットやデメリットについて解説しました。
暑い・寒いをクリアしていくことで、今までよりも楽しい暮らし方が生まれてきます。
これから家づくりをしようとお考えの方は、ぜひ、高気密・高断熱もチェックしてみて下さい。

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