家づくりの選択肢には何がある？工務店・ビルダー・ハウスメーカーとの違いを解説。

みなさんは家づくりをする際、どこに依頼すればいいかがまず悩むところですよね。
家づくりを行っている企業には、工務店やビルダー、ハウスメーカーなどよく耳にしますが、これらの違いは何なのでしょうか。
この記事では工務店やハウスメーカー、ビルダーの違いを解説し、それぞれに依頼するメリットと注意点をご紹介します。
しっかり把握して、ご自分にぴったりあった選択肢を選びましょう。

□工務店・ハウスメーカー・ビルダーの違いって？

家づくりを行う企業は大きく分けて

「工務店」・「ビルダー」・「ハウスメーカー」に分かれていると考えてよいでしょう。

これらの大きな違いは規模感だと思ってもらって差し支えありません。

基本的に工務店は規模が小さく地域密着型で、本拠地の近くで家づくりを行っています。
会社によって施工範囲を30分以内～1.5時間以内くらいに設定しているのではないでしょうか。
年間の建築棟数は　数棟～20棟くらいまでだと思います。
数の少ない分、完全注文住宅で、一棟一棟に細かく対応してくれるのが特徴です。
こだわった家づくりを希望している人に向いています。

ビルダーは、例えば広島県内など少し大きな範囲の地域で仕事をしています。
地元専門のハウスメーカーのような感じです。
年間100～1000棟といった規模感で家をつくられています。
工務店とハウスメーカーの間のような感じです。

ハウスメーカーは全国規模の会社です。
テレビCMでもよく目にする会社さん達がハウスメーカーになります。
全国では年間に数万件の家を建てています。
企業規模が大きいので、自社の研究所で技術の開発を行っていたりするのも特徴です。
逆に社内で決められた部材しか使えないというポイントもあります。
全国規模の安心感が欲しい人、施工スピードも速いので早く建てたい人に向いています。

 

□工務店にも種類がある？

そもそも工務店とは、限定された範囲で家づくり・家守りなど住まいに対するフォローを行う会社です。
新築だけではなく、リフォームや増築などの幅広い業務に対応しているのが工務店だという認識を持っていただければ良いでしょう。

実は工務店にも実際的な仕事において種類があります。
1つ目が設計施工注文住宅型、2つ目がフランチャイズ型、3つ目がハウスメーカー協力型です。

1つ目が皆さんイメージされるところの「工務店」でしょうか。
自社で設計・施工を行い、お客さんのこだわりや希望をすくいとった家づくりをしています。
ただし、会社によって設計の力量にはかなり開きがあるので、完成見学会や施工写真で、施工実績をしっかり確認するとよいでしょう。

2つ目のフランチャイズ型は、全国規模などでやられているフランチャイズに参加し、決まった「スタイル」を売っている企業形態です。
間取りは自由になるので、そのスタイルが気に入った人であれば、イメージに近い家が建てられると思います。

3つ目は主にハウスメーカーに協力してその家を建てている会社です。
数をこなしているので施工力はあると思いますが、自社設計の経験は少ないかもしれません。

同じ工務店というくくりでも、会社によって得意な部分やデザインの方向性、重視していることが違います。
ホームページの情報や実際にお話を聞いてみて、しっくりくる会社さんを選ぶことが大切ではないかと思います。

 

 

□工務店に依頼するメリットとデメリットとは？

工務店に依頼するメリットは大きく分けて「コストパフォーマンスが良い」「設計の自由度が高い」「施工の自由度が高い」の3つです。

工務店はハウスメーカーと比較して規模感が小さく、管理コストを抑えられます。
また、広告費用や運営のための人件費の上乗せが小さくすむので、価格に対するコストパフォーマンスが良くなります。
これは高性能な家になるほど顕著になります。

設計の自由度・施工の自由度が高いことも魅力です。
たとえば、複雑な形状をしている土地であっても対応可能で、土地にあった家を建てられます。
加えて、使用する建材や設備についても融通がききやすいのです。

ただし、こだわりの家づくりは打合せの回数も多くなりますし、工事もより長い時間がかかることが多いです。
家づくりに焦っている方は工務店に依頼するかどうかを慎重に検討したほうがよいでしょう。

これはハウスメーカーさんやビルダーさんでも同じなのですが、会社や職人の手によって仕上がりのムラがどうしても発生してしまいます。
工務店では難しい工事や高性能な工事も可能な反面、工事の難易度・高性能度がますほどそれが顕著に表れます。
できれば実際の建物を体感して納得できるつくり手を見つけてもらえればと思います。

 

□まとめ

工務店やハウスメーカー、ビルダーの違いを解説しました。
大まかに施工を請け負っている規模感が違うことがわかっていただけたでしょうか。
よくご自身の希望と照らし合わせて検討していただければと思います。