「伴東の家3」

街と自然と共存する、しぼってひらく家
 

郊外に広がる段々畑のような住宅地。

段々になっている地形をうまく活用し、下の段の方へ広がる景色や上の段のお庭の緑を取り入れます。逆に周りのお家からはお互い気を使わないでよいように、視線をカットできるように窓を考えました。見たくない、観られたくない方向へは思い切って開口をしぼり、景色の抜ける方へ思い切って窓を開く。

住宅地でも心地よく暮らせるように「しぼってひらいた」お家です。


 


~高性能×高耐久性×パッシブデザイン~

・耐震等級 / 3

・断熱性能 /温熱等級 6+(Ua値/0.29)

      /気密性能 0.35(C値)

・住宅性能表示制度:長期優良住宅認定

・床下エアコン採用


家族構成 / 夫婦+子供2人

規模 / 木造2階建て

施工面積 / 115.94㎡

エリア / 郊外


街とつながる

道路と隣家に対して閉じた大きな壁はそのままでは街と分断された風景になってしまいます。ここでは前面に植栽を施すことで、壁を緑の背景に変えてしまうことで、街の風景と緩やかにつながっていくことを目指しています。玄関までの少し長めのアプローチにも植栽をしつらえ、緑を楽しみながら、お家へと向かうワクワク感を感じることができます。

 

 

風景とつながる

だんだん畑のような土地は、ありがたいことに南向き。
南側に風景と、光と熱を取り込む大きな窓を設けました。この窓は3.2mがフルオープンできる大開口。すべて開けると、ウッドデッキとリビングが一体となり、風の通る大きな空間が生まれます。天井に連続していく杉板が、一体感をより高めてくれています。
小さな窓たちも配置する場所をしぼり、見たい風景 ― 緑に向かって開いていくことで、どこからも風景につながっていくように考えています。

 

 

 

家族をつなぐ、暮らしをつなぐ

フルオープンの開口には格子網戸を設けることで、フルオープンにして外と大きくつながっていくことも、格子網戸を引いて日射や視線をやわらげながら緩やかに外とつながっていくこともできるようになっています。

 

 

 

大開口のあるLDKを中心に、和室、ワークスペースがつながっており、様々な居場所が点在することで、家族それぞれが思い思いに過ごしながらもお互いの気配を感じ、家族がゆるやかにつながっていく空間を目指しています。

 

 

1Fはぐるっと回れる動線となっており、LDK→和室→洗面室→LDKと行き止まりなく動けることで、より広がりの感じられるプランとなっています。また、和室にご両親やお客様が宿泊された際にも、LDKを通らずに洗面やお手洗いに行くことができます。脱衣室にはガス衣類乾燥機「乾太くん」と大容量の棚、さらにはおしゃれ着用の洗濯干しバーや、引き出し式のアイロン台も設けており、洗濯一式がコンパクトな空間で完結できるようにしています。

 

 

夜を楽しむ

昼は陽の光を楽しみ、夜は暗がりを楽しむ。このお家の照明は控え気味。数をしぼり、照らす部分を限定して、ご飯を食べるところや書き物をする場所、必要な所に必要なだけの灯りをしつらえました。こうすることで、煌々と明るいのではなく、灯りの場所に家族が集まる、落ち着いた夜の雰囲気が生まれています。

 

Gallery

このお家の様々なシーンをまとめまています。

 

 

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