「音戸の家」

2つのお庭を味わう終の棲家
 

父の代から暮らす島の家。

あたたかい島の気候とは言え、冬の寒さが身に染みるように。

定年後の穏やかな暮らしを見据え、暮らし慣れたこの地で、心地よく暮らす終の棲家を考えました。


~高性能×高耐久性×パッシブデザイン~

・耐震等級 / 3(許容応力度計算)

・断熱性能 /温熱等級 6+(Ua値/0.29)

      /気密性能 0.35(C値)

・住宅性能表示制度:長期優良住宅認定

・床下エアコン採用

・ロフトエアコン採用


家族構成 / 夫婦+子供1人+猫ちゃん

規模 / 木造2階建て

施工面積 / 106.08㎡

エリア / 島


敷地は広島郊外の島、海の見える幹線道路沿いにありました。
島特有の海の景色と、山の景色をどちらも味わえるこの場所だからこその暮らし方を大切に考えました。
幹線道路沿いで車の量が多いことから、バッファーゾーンとして建物を道路から大きく離し、その距離を利用して、一段高い建物へとなだらかにアクセスするアプローチを設えました。
アプローチには植栽をほどこし、朝、家を出るとき目を楽しませてくれ、夜、帰ってきたときには家族を優しく迎えてくれる、そんな場所になりました。
小さな緑の森は、プライバシーを確保するとともに、道行く人にも緑を楽しんでもらう「前庭」となりました。

 

 

「前庭」が街と家を柔らかく仕切りながらつないでいる

 

緑をくぐっていくようなアプローチ

 

季節によって様々な花を楽しむことができる

 

内部はコンパクトな中に、畳のスペースや、ファミリークロゼットをもうけ、日々を快適に暮らせるように工夫しています。
キッチン・ダイニングには大きな全開口できる窓を設け、山側の景色と、以前から大切に育ててきたお庭の風景を楽しめるようになっています。
こちらはプライバシーの守られた家族だけのお庭となっており、お庭を眺めつつご飯を食べたり、濡れ縁に座ってゆっくりした時間を過ごしたりと、穏やかな時間を過ごす場所となっています。

 

 

窓をすべて開けられる大開口で中庭とつながる

 

夏にはガラリ網戸で虫と強い日射を遮ります。

 

高い性能を備えた室内は、一年中快適に過ごすことができ、身体の負担をやわらげてくれます。
建て替え前、長く暮らしたお家の道具をあちこちに再利用することで、この地での暮らしの記憶をつないでいければと思います。
一緒に暮らす猫ちゃんも、新しいお家に慣れながら、毎日快適な場所をあちこち探してくれているようです。

 

 

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